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《南方文学》その光と影―中村地平試論

商品コード:009416

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みやざき文庫

自らが掲げた《南方文学》のはらむ矛盾と相克に身をおいて、 時代と格闘した中村地平 ―― 初期の台湾のものからその作品をていねいに読みこみ、 地平文学の軌跡を描き出す。 第13回宮日出版文化賞。解き放たれた中村地平論。なぜ地平は“転向”せざるを得なかったのか。“南方”と“文学”と。その相克に身をおいて、時代と格闘した一文学者の精神の軌跡を、その作品を徹底して読みこむことで描き出し、地平の苦悩をひきうけつつ、“地方の文学”の可能性に及ぶ、渾身の本格評論。『竜舌蘭』連載に加筆・修正。


著者について

岡林 稔(おかばやし みのる)

1942年 高知県生まれ。1961年 土佐高等学校を卒業後、早稲田大学第1文学部英文科入学。1965年 同大学院文学研究科英米文学専攻化科入学。 1967年 同修士課程修了。 4月より7月末まで東京都立小松川高等学校講師。同年8月宮崎大学教育学部助手に採用される。 1974年 この年より1年間、米国インディアナ大学に文部省在外研究員として留学。 現在宮崎大学教育文化学部教授(地域文化過程担当)日本アメリカ文学会会員。九州アメリカ文学会会員。宮崎県立図書館図書選定委員。 アメリカ自然主義文学関連の論文の他、『宮崎・地域からの視点』(共著。鉱脈社、1983)、『中村地平台湾小説集』(ゆまに書房、2000)の解説執筆等。

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著者岡林稔
シリーズみやざき文庫 11
書籍JANコード

9784860610067

1920095024004

日本図書コード0095
発行日2002-02-20
初版
判型四六判
横幅*13.1cm
縦幅*18.6cm
背幅*2.3cm
重量*400g
(*)はおおよその値となります。
頁数316頁
製本様式並製
本体価格2,400円

目次

  1. はじめに
  2. 第1章 中村地平の文学的出発点
  3. 一 はじめに
  4. 二 中学・高等学校時代
  5. 三 初期作品について(一)
  6. 四 初期作品について(二)
  7. 五 「白い雲と黒い牛」をめぐって
  8. 第2章 「郷土の文学」への傾斜
  9. 一 昭和十五年前後の文学と地平
  10. 二 地平と太宰と『日本浪漫派』
  11. 三 真杉静枝とのこと
  12. 四 「男女の悪性」ということ
  13. 五 郷土の文学の成立
  14. 六 「おおらかさ」の発見と《南方文学》への道
  15. 第3章 《南方文学》の成立
  16. 一 「日本浪漫派」と中村地平
  17. 二 「雅び」と「鄙び」
  18. 三 《文明》と《野蛮》
  19. 四 《野生》と《宣撫》
  20. 五 《南方文学》その光りと影
  21. 第4章 中村地平と戦争・南方体験
  22. 一 兄の戦死と応召
  23. 二 翼賛体制と地平
  24. 三 地平と徴用体験
  25. 四 地平と戦地勤務
  26. 五 文化工作の任務
  27. 第5章 帰還・疎開・敗戦ー戦時下の地平
  28. 一 戦時下の作家生活
  29. 二 『日向』『河童の遠征』
  30. 三 宮崎への疎開と文化報国会での奉仕
  31. 四 敗戦と文化の再建活動
  32. 第6章 地方と文学ー戦後と地平
  33. 一 地平の戦後の作品について
  34. 二 生命の蘇りと家長としての再出発
  35. 三 第二期・生活の調和を求めて
  36. 四 第三期・作家精神をめぐって
  37. 五 最後の日々と「発端」
  38. おわりにー地方の文学・その可能性の沃野へ
  39. あとがき