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口蹄疫を語り継ぐ

29万頭殺処分の「十字架」

商品コード:010122

関連カテゴリー

みやざき文庫

2010年春から夏にかけて宮崎県内で発生し、牛と豚29万頭の殺処分でようやく終結した口蹄疫。復興に動く現地で著者はある証言に出会う。「元気な豚がいたんですよ」。何故殺されねばならなかったのか。その一言が、口蹄疫騒動の闇をえぐる。畜産のあり方から農のそして動物との共生のあり方を提起する渾身の労作。



著者について

飯田 辰彦(いいだたつひこ)1950年静岡県生まれ。ノンフィクション作家国内外の風土に根ざしたテーマで、数々の作品を世に送り出している。著書に『美しき村へ』『あっぱれ!日本のスローフード』(淡交社)、『相撲島』(ハーベスト出版)、『生きている日本のスローフード 宮崎県椎葉村、究極の郷土食』『罠猟師一代 九州日向の森に息づく伝統芸』『輝けるミクロの「野生」日向のニホンミツバチ養蜂録』『メキシコ風来 コロニアル・シティの光と陰』『ラストハンター 片桐邦雄の狩猟人生とその「時代」』(以上、鉱脈社)など。

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著者飯田辰彦
シリーズみやざき文庫 85
書籍JANコード

9784860614201

1920061014299

日本図書コード0061
発行日2012-02-05
よみこうていえきをかたりつぐ にじゅうきゅうまんとうさつしょぶんの「じゅうじか」
初版
判型四六判
横幅*13.2cm
縦幅*18.9cm
背幅*2.4cm
重量*304g
(*)はおおよその値となります。
頁数238頁
製本様式並製
本体価格1,429円

目次

  1. 第一章 お粗末な〝人災〟の構図
  2. 幸運に助けられた十年前の発生
  3. 隣県からも指摘された無責任体質
  4. 濡れ衣を着せられた牧場主の勇気
  5. 第二章 免疫力の向上を担う〝微生物〟
  6. 日記に書きとめられた〝真実〟
  7. 口蹄疫と果敢に闘ったゼロ菌豚
  8. キーワードは免疫力
  9. 第三章 OIEが決めた時代遅れのコード
  10. 検証委員会は何のため?
  11. 生かせなかった先端ワクチン
  12. 科学的根拠のない〝清浄性〟
  13. 科学の行き詰まりを象徴する撲滅作戦
  14. 第四章 免疫系はアンビバレント
  15. 「自己」と「非自己」を区別するシステム
  16. 生物の進化に逆行する全頭殺処分
  17. 「超きれい化社会」追求の果てに
  18. 侮れない寄生虫の役割
  19. 第五章 二ホンミツバチが鳴らした警鐘
  20. 県民の良識が問われた災害
  21. 命の尊厳に向き合った殺処分
  22. 畜産県宮崎のイメージを変える企業
  23. 置き去りにされた密飼い問題
  24. 第六章 独占的な種雄牛管理システム
  25. 正常な感覚なき土俵で
  26. 嫌がらせの中で勝ちとった快挙
  27. 牛の改良は絵画や音楽にも似て
  28. 「規制緩和」と「自由な競争」という旗印
  29. 第七章 優生研究会に託された「哲学」
  30. 惨禍を糧に羽ばたく後継者
  31. 農業一年生がたどりついた複合の地平
  32. 殲滅からの解放のために
  33. 第八章 複合と自給、循環型畜産の未来
  34. おわりに 再訪