日南市と串間市にまたがる県南の聖山・男鈴山と女鈴山。数々の古代伝承に彩られ、信仰の山として崇められてきた。そこに鎮座する鈴嶽神社の社殿復興に取り組んできた著者が伝承と歴史を掘り起こす。

［目次］

第一章 鈴嶽神社の歴史

第二章 日本書記古事記に視る鈴嶽の神神

第三章 鈴嶽神社の古代物語

第四章 草祖茅野媛神神徳

第五章 草祖茅野媛神 猿丸茅場物語

第六章 猿田彦大明神と駒曳猿物語

第七章 猿田彦大明神と塞神・道祖神

第八章 鈴嶽大神の祭祀

第九章 鈴平谷の神業

第十章 酒解の大山祇神 古代の酒物語

第十一章 山伏宗と鈴嶽の修験場

第十二章 鈴嶽の夫婦杉

第十三章 鈴嶽信仰中興の士 樺山安芸守丸目八郎伝

第十四章 子産瀬滝の由来

第十五章 古代の地勢環境

第十六章 地質学からの鈴嶽の成り立ち

第十七章 河内の国 古代人の営み

第十八章 縄文時代文化

第十九章 鈴嶽の山容

第二十章 鈴嶽山容の変遷

第二十一章 原生林の効能

第二十二章 日本政府の国有林管理の功罪